【RIVERSON】ドライスーツの防水ファスナー修理
今日はドライスーツの防水ファスナーの交換についてです。
ドライスーツの防水ファスナーは主に樹脂ファスナーと金属ファスナーの2種類
サーフィンなどのアクティブに動くドライスーツ用には柔らかい樹脂ファスナーを使います。
ダイビングや潜水漁になると耐久性が大事なので金属ファスナーを取りつけていますが、近年ダイビング用でも樹脂ファスナーを採用するメーカーも増えてきている気がします。
樹脂ファスナーと金属ファスナーの長所と短所を挙げてみます。
【樹脂ファスナー】
・柔らかくて、曲がりやすい。スライドしやすい。
・樹脂の背中ファスナーの方が安いので交換修理も比べると安い。
・噛み合わせが樹脂なのでスライドした時の摩擦で樹脂が少しずつ削れて消耗し浸水するようになります。金属ファスナーに比べると防水維持が弱い。
【金属ファスナー】
・硬くて、曲がらなくて、スライドしにくい。ワックスや蝋を塗って滑べりを良くします。ファスナーの水洗いをしないと次第に青錆が発生して閉まりにくくなる。
・金属の背中ファスナーの方が高い。ラジアルドライになると修理も大掛かり。
・噛み合わせを金属とラバーシートでしっかり密閉。消耗しにくく手入れが良ければ防水性も長持ちします。
・金属ファスナーは基本的に曲がらないのですが、もしポキっと折れてしまったらそこから浸水します。保管が悪かったり無理に曲げてしまうと折れてしまう恐れがあります。
樹脂ファスナーより金属ファスナーの方が防水性を長く保てるのですが、長年使用しているとやがて浸水してきます。
水没検査をすると噛み合わせからジワジワと浸水。
潜水漁師のドライスーツなのですが下腹部に付いている金属ファスナーからの浸水が多いのでファスナーの交換修理しました。
なるべく費用を抑えるため、部分的にくり抜き埋め込みます。ダイビングスーツのほとんどは耐久性の強いHTX素材で修理させてもらってます。
ファスナーが高いので、取り付けないで塞ぐだけで良いというお客様もいます。
修理した後、再水没検査にかけて浸水していない事を確認して修理完了です。
修理お問い合わせ→https://riverson-onagawa.com/?page_id=172