ウェット職人
㊙︎日記

【股からの浸水】ウェットスーツ修理

【股からの浸水をガッチリ補強修理】
股からの浸水相談は最も多い修理です。
しかも直したのにまた浸水してきたと、再発の多い部分。

原因は、生地のへたりと接着剤の劣化のダブルパンチ。

-生地のへたり-
波待ちポーズで負担が大きいのは股です。ウェットスーツの股は常に伸びている状態。
体重も加わり、生地が徐々に消耗します。消耗すると生地の厚さが薄くなります。
5mmの場合、3mmくらいまでへたる。3mmの場合、2mmくらいまでへたる。
伸縮性のある素材は伸びる分、負担が多い=消耗が早い。
水没部分を切り取って再接着する修理の場合、生地がへたったままの状態なので生地厚は薄いままです。
薄いまま、ミシンで縫うと水没するかしないかのギリギリライン。「また再発した」の原因ではないかと考えます。メルコテープ補強は生地の伸びを抑える効果があるので有力ですが、いずれ消耗は起こります。

-接着剤の劣化-
パーツ同士をつなぎ合わせるウェットスーツ用の特殊なボンドがあります。
ごく一般的なイメージで、ボンド(接着剤)って蓋をしないで放っておくと固まりますよね!?
ウェットのボンドも似たような現象が起こります。
近年、伸縮性の高い生地が増えてます。
「生地は伸びるのに、ボンドは伸びない」現象が起こります。
ウェット用のボンド自体、伸縮性もありますが生地の伸びが勝ち、やがて繋ぎ合わせ内部でブチっと切れて水没します。いわゆる「縫い目、接着面から水没」の原因です。どこから漏れてるか判断しづらい部分です。

ダブルパンチです。

【修理内容】
股のパーツを取り外さず、裏地面に防水加工を施します。
表面の生地をハンダゴテで焼いて、表面の生地を剥がします。密封を高めるためゴム剥き出しの状態。
ゴムの部分に再発するなという念を入れて接着剤を塗ります笑
その上に、防水加工した2mmのウェット素材のパッチを貼り付けて、股の負担に耐えれるようガッチリ補強。

浸水部分の周りも結構怪しいので少し長めにパッチをしてます。
防水しつつ、生地の厚みを出しつつ、伸び留めの補強しつつ。と、股の浸水には、この補強修理をお勧めしてます。

【修理料金】
股からの浸水 補強修理 税込2200円
※送料ご負担の上ご了承ください。送り返す送料1000円ご負担いただきます。

【納期目安】
1週間〜2週間

【お問い合わせ/その他修理料金】
RIVERSON HP 修理↓↓※画像を添えてお問い合わせ頂くとすごく助かります!
http://riverson-onagawa.com/?page_id=172

【送り先】
986-2246
宮城県牡鹿郡女川町黄金5-11
リバーソン宛
※お問い合わせメールが修理内容の控えとなりますので、スーツのみのご発送で構いません。

【お支払い方法】
クロネコヤマト代引発送もしくは銀行振込をご選択ください。
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